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生活家電の中でも、特に必需品なのが「洗濯機」。
二人暮らしや同棲を始めるにあたって、新しく買い替えようとしている方も多いのではないでしょうか。
でもどのくらいの容量があればいいのか、縦型・ドラム式のどちらを買えばいいのかわからず、困ってしまう部分もありますよね。
そこで今回は、二人暮らしにおける洗濯機の選び方や、確認しておきたいポイントについて紹介していきたいと思います。
洗濯機を買う前に知っておきたいこと
洗濯機を購入するうえでは、1回あたりの洗濯物の量がどの程度なのかをきちんと把握することが大切です。
そのためにも、
- 1日分の洗濯物の量
- 洗濯機を回す頻度
- その他、洗濯すべき寝具・カバーはあるか
この3点については、事前にきちんと確認しておくようにしましょう。
1日分の洗濯物の量は?
洗濯機の容量を考えるうえで、まず大切なのが1日分の洗濯物の量。
参考として、1人分の洗濯物がどの程度になるのかを種類ごとに算出してみました。
長袖Tシャツ | 1枚 | 300~400グラム |
長ズボン | 1枚 | 300~500グラム |
長袖肌着 | 1枚 | 150グラム |
下着 | 1枚/1セット | 100グラム |
靴下 | 1足 | 20~50グラム |
バスタオル | 1枚 | 250~400グラム |
冬用パジャマ(スウェット) | 1セット | 500~900グラム |
合計 | 1日分(目安) | 1,620~2,500グラム |
かなり多めに見積もったのですが、それでも1人あたり3キロはいかなさそうですね。
そのため、夏場などの薄手の衣類が多い時期は1.5キロ程度、冬場でも2~2.5キロで考えておけば問題ないでしょう。
洗濯機を回す頻度は?
1人あたりの洗濯物の量だけで考えると、「2人分だから、5キロ入る洗濯機なら大丈夫!」と思われるかもしれません。
しかし洗濯機を回す頻度によっても、必要な容量は変わってきます。
たとえば、
- 毎日洗濯機を回したい!という方
- 2~3日に1回まとめて洗いたいという方
この2組では、単純に考えて後者の方が洗濯物の量は増えますよね。
また、上であげた洗濯物の内訳に関しても
- バスタオルは2~3日に1回交換
- パジャマは週1でOK
このような生活を送る方であれば、1日あたりの洗濯量はだいぶ少なくなります。
「どの頻度が正解」というわけではなく、生まれ育った環境や考え方によっても変わってくる部分ですので、一度相手ともよく相談してみてくださいね。
その他、洗濯すべき寝具・カバーは?
洗濯機で洗うのは、普段着ている衣類だけではありません。
毛布やシーツ、ソファーカバーなど不定期で洗濯が必要になってくるものも含まれます。
1回あたりの洗濯物の量だけで洗濯機を決めてしまい、いざという時に「洗いたいものが洗えない!」となってしまっては困りますよね。
家の中にあるもので、洗濯機で洗えるようにしておきたいものは何か。また、クリーニングに出しても問題ないものは何か。
このあたりも、購入する前によく見直しておくようにしましょう。
二人暮らしの洗濯機の選び方は?
1回あたりの洗濯物の量が把握できたところで、いよいよ洗濯機についても考えてみます。
購入する際に注目しておきたいのは、以下の3点です。
- 必要な洗濯機の容量
- 設置スペースや搬入経路の確認
- 縦型か、ドラム式か
こちらも、それぞれ確認していきましょう。
必要な洗濯機の容量は?
たしかに、容量を決めるうえで洗濯物の量は必要な情報になってきます。
ただし、「1回あたりの洗濯量 = 洗濯機の容量」となるわけではありません。
実は、1回あたりの洗濯物の量は容量の7~8割になるようにすると、最も洗浄力が高くなるとされているんです。
要するに、実際に洗濯したい量よりも少し大きめの容量を選ぶのがベスト、ということになります。
設置スペースや搬入経路は?
洗濯機を考えるうえでは、容量だけでなく設置スペースの寸法も大切ですよね。
幅・高さ・奥行きだけでなく、洗濯機の扉(ドラム式)を開閉できるかどうかもきちんと確かめておきましょう。
また見落としがちですが、洗濯機を搬入する際の経路が確保されているかどうかも重要なポイント。
エレベータや廊下、玄関などを通る際には、洗濯機の寸法+10センチの幅が必要になります。
洗濯機が運ばれる段階で「入らない…」と気付いて後悔しないためにも、事前にきちんと計測しておきましょうね。
縦型とドラム式、どっちがいい?
洗濯機には、「縦型」と「ドラム型」の2種類があります。
実は、これらは見た目やサイズ感だけでなく、洗浄力や節水効果でも大きな違いがあるんです。
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、どちらを選ぶか考えていくようにしましょう。
縦型のメリット・デメリット
- たっぷりの水で洗えるため、洗浄力が強い
- ドラム式と比較して省スペース
- 衣類の痛みや絡みがおきやすい
- (乾燥機能がある場合)乾燥効率が悪い場合が多い
縦型のメリットは、省スペースで洗浄力が高いところ。
縦型では、たっぷりの水を使って衣類同士をこすり合わせる「もみ洗い」方式を採用しています。
そのため泥などの固形汚れに強く、設置面積も少なく済むのが縦型の強い点です。
デメリットとしては、ドラム式と比べて絡みが起きやすく、痛みが早い点があげられます。
また遠心力をかけると構造上衣類が洗濯槽に張り付いてしまうので、乾燥に適していないといった課題もあります。
ドラム式のメリット・デメリット
- 縦型よりも少ない水量で洗濯できる
- 衣類の痛みや絡みがおきにくい
- 衣類が空気に触れやすいため、乾燥効率が良い
- 縦型と比べると、洗浄能力がやや劣る
- サイズ感が大きく、価格帯も高めなものが多い
ドラム式のメリットは、節水性と乾燥機能が優れている点。
ドラム式では、洗濯槽を回転させることで衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」方式を採用しています。
そのため、少ない水量でもきちんと洗濯することができますし、乾燥する際も温風をしっかり当てることが可能です。
水が少ないということは、その分洗剤の濃度も高くなるということなので、特に皮脂汚れで強い効果を発揮してくれます。
一方デメリットとしては、揉みこんで落とす必要がある汚れ(泥汚れなど)にはやや弱い点があげられます。
またサイズ感が大きく、扉の開閉スペースも確保する必要があるため、物件や間取りによっては設置が難しい可能性も考えられます。
事前にしっかり相談して、後悔しない洗濯機選びを
この記事では、二人暮らしにおける洗濯機の選び方や、確認しておきたいポイントについて紹介しました。
まとめると、縦型・ドラム式を選ぶ際には
- 洗浄力や、価格帯を重視したい方は縦型
- 節水効果や、乾燥機能を重視したい方はドラム式
こちらを参考にしつつ判断いただければと思います。
「洗濯機」というと決して安くはない買い物ですし、できる限り長く使えるものを選びたいですよね。
その場の雰囲気だけでなんとなく決めてしまうと、あとから後悔することになってしまうかもしれません。
購入する際は、今だけでなく将来も見据えたうえで洗濯機選びをすることをオススメします。