内見で確認すべき項目は?持ち物&チェックポイントを紹介

より良い部屋探しするにあたって、重要になってくるのが「内見」。

でも、具体的にどの部分を見ておけばいいのかわからない…と困ってしまう方もいらっしゃいますよね。

そこで今回は、内見に行く際に準備しておくべき持ち物と、部屋探しを失敗しないための10つのチェックポイントについて紹介したいと思います。

そもそも内見とは?

内見とは、契約する前に実際の部屋に足を運び、中を見学することです

この段階で気になる物件を回り確認しておくことで、部屋の良し悪しを把握するとともに、実際に住むイメージを固めることができます。

予約方法についてですが、不動産屋に前もって気になる物件や部屋探しの条件を伝えておくことで、当日スムーズに内見を行うことができます。

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持参したほうがいい物

私が実際に内見を経験してみて、「持って行ってよかった!」「準備しておくべきだった…」と感じたものは、主に以下の3つです。

  • 巻き尺(メジャー)
  • 家具・家電の寸法メモ
  • ボールペン

巻き尺(メジャー)

実際に部屋の採寸をできるチャンスは、内見を逃してしまうと他にありません

なので、家具を入れるために必要なスペースがあるか、各部屋がどの程度の広さなのかはこの段階できちんと確認しておく必要があります。

1件あたりにかけられる時間は限られているので、より素早く・正確に測れるコンベックスタイプ、かつ3m以上のものを持っていくことをオススメします。

ふみ
コンベックスとは、目盛りのテープ部分が金属製のしっかりした巻き尺のことです!

家具・家電の寸法メモ

「家具を持ってきたはいいけど、幅が足りなくて入らなかった…」なんてことになるのは悲しいですよね。

すでに決まっている家具や家電があれば、幅・高さ・奥行きを測ってメモしておくと実際に配置を検討することができます

契約まで済んでしまってから後悔しないように、事前になるべく相談しておいたうえで臨むようにしましょう。

ボールペン

内見に行く際、不動産屋から見回る物件の間取り図をいただける場合が多いです。

スマホのメモ機能で代用しても問題ないですが、やはり家具の配置やコンセントの位置などは直接書きこんだほうが楽ですよね。

そのため、何かあった時にささっとメモできるよう、筆記用具は1本持参しておいた方がいいです

内見の際にチェックすべきポイント

内見するうえで特に意識しておきたいのは、以下の2点です。

  • 生活する上で不便な点がないかどうか
  • 希望の家具・家電が想定通りに配置できるかどうか

先程も申し上げた通り、部屋の中を実際に確認できるチャンスはこの時だけです。

不安な点や知っておきたい部分はできる限り解消し、すっきりした気持ちで入居日を迎えられるようにしましょう。

この先では、具体的に確認しておきたい10つのポイントについて紹介していきます。

1. 搬入通路の広さやエレベーターの幅・奥行き

エレベーターや階段・ドアといった搬入経路の寸法は、家電や家具を運ぶうえで重要なポイントになってきます。

いくら良い家具でも、部屋に入れられなければどうしようもないですよね。

二人暮らしの場合、特に問題になってくる可能性が高いのはソファやベッド(マットレス)ではないでしょうか。

人が家具を持った状態で運搬・待機できる程度の余裕があるかどうかは、事前にきちんと確認しておきましょう。

2. 防音性

せっかく良い部屋でも、両隣や上の階の生活音がしょっちゅう聞こえてくる…となると、少し生活しにくいですよね。

建築構造や部屋の位置によっても防音性が異なってくるので、実際に生活する前に以下の点は確認しておくようにしましょう。

  • 建築構造
一般的に、鉄骨鉄筋コン > 鉄筋コン > 重鉄骨 > 軽鉄骨 > 木造 の順で防音性が高いです。
  • 隣接する壁の素材
コンクリートのような防音性の高い壁は、ノックした時に「コッ、コッ」と詰まったような音がなります。逆に「コン、コン」と向こう側に響くような音であれば、石膏ボードのような防音性の低い素材の可能性が高いです。
  • 部屋の位置
角部屋や最上階の部屋であれば、それだけ隣接する部屋の数が少ないので生活音は聞こえにくくなります。

また、線路や大きな道路の近くに立地している場合は、どの程度音が聞こえてくるかも気になるところ。

なるべく車や電車の移動が多い時間帯に内見を行うことで、実際どのような聞こえ方になるかは確認しておきましょう。

3. カーテンレールの長さ

引っ越し前までに買いそろえておきたい物の一つが、カーテンです

入居した際にカーテンがないと、部屋の中が丸見えの状態で夜を過ごすことになってしまいます。

また窓の大きさによっては、市販のものではなく個別にサイズをオーダーする必要がでてくるかもしれません。その場合、商品が手元に届くまで2~3週間ほどかかることもあります。

各部屋のカーテンレールは内見時に測り、引っ越しまでにきちんと準備できるようにすることをオススメします。

4. 照明の設置位置

カーテンに並んで買いそろえておきたいのが、照明器具。

カーテンなしでの生活はまだ何とかなりますが、照明なしで夜を過ごす…というのはさすがに厳しいですよね。

どこに照明が必要なのか、何畳用のものを用意しておくべきなのかは忘れず確認しておくようにしましょう。

5. 収納スペース

収納スペースが少ないと、追加で収納ケースを買う必要が出てきたり、せっかくの広い部屋が物で圧迫されてしまったり…といった可能性もあります。

そのため収納スペースがどこにどの程度あるかも、快適な生活を送るうえで重要なポイントです

単純に収納の多さ・広さだけでなく、どの部屋にあるかや形態(棚仕様なのか、クローゼットなのか)次第で、どのように部屋割りをするか変わってくる場合があります。

事前にある程度の相談は済ませたうえで、実際に確認してイメージとあっているか、生活してから不便な点が出てこないかどうかは検討しておきたいですね。

6. トイレのたまり水の高さ

あまりピンとこないかもしれませんが、はトイレの水位は高すぎても低すぎても良くないんです

水が少ないと臭いの原因になりますし、多すぎても跳ね返りの原因になります。

また、トイレの水位は部屋由来のものであり、大抵の場合こちらでどうにかできるものではありません。

些細な事ではありますが、入居してから後悔しないように内見の段階できちんと確認しておくようにしましょう。

7. 水道・シャワーの水圧

水の流れ具合は、生活していくうえでの快適さに大きくかかわってきます

勢いが弱いと、その分食器洗いやシャワーにも時間がかかってしまいます。またそのような場合、トイレの水も流れにくくなっている可能性が高いです。

ふみ
私が以前住んでいた部屋も水圧が弱かったのですが、毎日生活していると地味に不便でした…

水道の栓が閉まっていても、不動産屋に申し出れば対応してくれることもありますので、事前に確認したい意思を伝えたうえで内見に臨むようにしましょう。

8. エアコンの設置箇所

夏場や真冬の入居となると、エアコンの有無が死活問題になってくる可能性があります。

どの部屋に設置できるのか、何畳用のものを用意すべきなのかは事前に確認したうえで、必要に応じて扇風機・暖房器具等の購入を検討するようにしましょう。

物件によってはもともとエアコンがついているところもありますが、その場合は年式や機能性の部分を確認しておくことをオススメします。

型式が古いと、通常より消費電力がかかる可能性もあります。その点も部屋選びの材料にしたうえで判断していくといいかもしれません。

9. コンセントの位置

家具・家電の配置を検討する上では、コンセントの位置や高さも大事なポイントになってきます

たとえば寝室の場合、コンセントがなくてスマホの充電ができない…となるとベッドの配置を変えなければなりませんよね。

キッチン周りの家電も左右されやすいため、入居してから後悔しないように事前の確認を徹底しておきましょう。

10. 大型家具・家電配置場所の寸法

大型家具や家電を搬入する場合、引っ越し業者の方に頼んで運んできてもらうというのが大半だと思います。

一度設置してしまうと再び移動させるには手間がかかりますし、できれば事前に配置を検討しておきたいですよね。

内見の時点で寸法を確認しておけば、部屋に合わせて家電・家具の購入を検討することもできます。

時間とお金を無駄にしないためにも、調べておくべき部分はきっちりと押さえておきましょう。

入居後の生活をイメージして、より有意義な内見に

この記事では、内見に行く際に準備しておくべき持ち物と確認項目について紹介しました。

「見ておかないといけない部分が多くて大変そう…」と思うかもしれませんが、内見における一番のコツは生活してからのイメージを具体的に持っておくことです

どういう部屋割りにしたいか、どこに何を配置したいかを考えていけば、おのずと確認すべき要素は見えてきますよね。

万全の状態で入居日を迎えるための大事なイベントですので、不安や疑問点はここでしっかりと解消しておきましょう!

公開日:2020年11月15日