賃貸物件の安い時期は?オフシーズンに引っ越すメリット・デメリット

二人暮らしを始めるなら、できるだけ家賃の安い時期に…と考える方も多くいらっしゃると思います。

でも実際いつ引っ越せばいいのか、デメリットはないのかといった部分は気になるところですよね。

そこで今回は、賃貸物件が安くなる時期とシーズン別のメリット・デメリットについて紹介したいと思います。

家賃が変動する理由とは?

ふみ
そもそも、同じ物件なのに家賃が安くなる時期があるのは何でだろう…

引っ越しには「オンシーズン(繁忙期)」と「オフシーズン(閑散期)」が存在します。

特に、4月や10月には進学・就職や転勤を控えている人が多くいるため、その時期に向けて賃貸の需要もだんだんと高まってきます。

逆にそれらが過ぎ去ってしまうと、部屋を借りに来る人というのはあまり多くありません。

大家さんや不動産屋としても、空き部屋が多く収入が入ってこないのは避けたいところですよね。

そのため、オフシーズンは家賃を下げて募集をしていたり、値下げ交渉にも応じてくれる場合が多いのです。

賃貸業界のオンシーズン・オフシーズンは?

では、具体的にどの時期がオンシーズン・オフシーズンなのか、月別に確認してみましょう。

1~3月:家賃相場【高】

春の新生活に向けて、1年で最も人が動くのがこの時期。

特に2月下旬から3月にかけては、退去する人が多い分借りようとする人も増えるため、不動産業界全体がピークを迎えます。

4月:家賃相場【安】

新生活需要もひと段落つき、空き部屋に対して「どうしようかな」と大家さんが考え始める時期になります。

特に、一人暮らし用の物件はこの先しばらく需要が出てこないため、この辺りから家賃が下がる傾向にあるようです。

5月~6月:家賃相場【普通】

実は、ジューンプライドにあわせて新婚さん向けの物件が増えるのがこの時期になります。

そのため物件の入れ替わりが激しいわけではありませんが、4月に比べると家賃の相場はやや持ち直してきます。

7~8月:家賃相場【安】

梅雨や暑さの厳しい時期ということもあり、最も引っ越しが少なくなるのが7~8月。

家賃や敷金・礼金だけでなく、引っ越し料金も安くなる傾向にあるため、お得に新生活を始めたい方におすすめのシーズンです。

9~10月:家賃相場【高】

10月に人事異動を行う企業が多いため、転勤シーズンに合わせて賃貸の需要も高まってきます。

また、10~11月は6月に次いで結婚式が多い時期でもあることから、この時期に二人暮らしを始める方も多いようです。

11~12月:家賃相場【やや高】

年末の慌ただしい時期ではありますが、新年度に向けて早めに動き出す方もいます。

そのため引っ越し料金は安くなるものの、家賃は比較的高めの設定で維持されるようです。

また、春先に向けて新築物件が増え始める時期でもあるので、ゆっくり部屋を探したい人や新築を狙いたい方はこのシーズンがおすすめです。

オフシーズンに引っ越すメリット・デメリット

ふみ
こうして見ると、やっぱり家賃の安い時期に部屋を借りるのが一番良いんだよね?

いえ、実はオフシーズンの部屋探しにはデメリットも存在するんです

ここからは、それぞれどんなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。

【メリット】不動産屋に丁寧に対応してもらえる

オンシーズンは限られた時間のなかで多くの人を対応する必要があるため、一人あたりに割ける時間は短くなります。

しかしオフシーズンであれば時間的余裕があるので、ゆっくり話を聞いてもらうことが可能です。

その分条件に合う物件を探してもらいやすくもなるので、じっくり部屋を見極めていきたい方にはオススメの時期になります。

【メリット】引っ越し費用も安くすむ

部屋を借りる人が少ないということは、それだけ引っ越しをする人の数も少ないということです。

そのため、引っ越し業者もこの時期は料金を安めに設定しています。

また、この時期はどこもトラックや人員に余裕があるため、こちら側の好きな日程で引っ越しをすることが可能です。

複数の業者で見積もりをしたり、値下げ交渉にも応じてもらいやすくなるので、オンシーズンに比べ費用を大幅に抑えられるのもメリットの一つです

【デメリット】選べる物件が少ない

オフシーズンに部屋探しをする最大のデメリットは、選択できる部屋の数が圧倒的に少ないということです。

一般的に、部屋を退去する場合は3月や9月といった時期が多いです。

そのため、空きが出た物件の大半はオンシーズンで埋まってしまい、オフシーズンにはそれらの余りから部屋を選択することになります。

部屋が少ないということは、それだけ希望の条件に合う物件が見つかりにくいということです。

そのためじっくり選べる時間はあるものの、気に入った部屋を見つけるまでには時間がかかってしまうかもしれません。

ふみ
そう考えると、オンシーズンに探したほうが納得のいく部屋探しがしやすいっていうこと?

実は、そういうわけでもないのです。

たしかにオンシーズンの方が選べる物件は多いのですが、その分競争率が激しいため、早めに契約をしないと他の人に先を越されてしまうといったデメリットがあります

それぞれ一長一短あるので、どちらがいいかはよく考えたうえで部屋探しを始めるようにしましょう。

ゆっくり部屋探しをしたい人はオフシーズンに

この記事では、賃貸業界におけるオフシーズンと、部屋探しをするうえでのメリット・デメリットについて紹介しました。

まとめると、以下のようになります。

  • オフシーズン(閑散期):費用をおさえてじっくりと部屋探しをしたい方にオススメ
  • オンシーズン(繁忙期):多少忙しくても納得のいく部屋探しがしたい方にオススメ

どちらにせよ、事前にきちんと物件情報の収集をしておくことが部屋探しの決め手になってきます。

そのうえで自分の条件に合った時期を選択し、より満足のいく二人暮らしが始められるようにしましょう。

公開日:2020年11月21日