初心者でも大丈夫!つみたてNISAの仕組みからメリット・デメリットまでわかりやすく解説

将来に向けて、今からコツコツお金を貯めていきたい…。

そういった思いから、最近では「投資」に興味を持つ方も増えてきています。

そのなかでも、特に耳にするのが「積立NISA(ニーサ)」ではないでしょうか。

ふみ
でも、投資ってなんだか難しそうだし…リスクが高くて怖いやつなんじゃないの?

私も、最初はつみたてNISAが何かよくわかっておらず、「なんだか危なさそう」といったイメージを持っていました。

実際調べてみても難しい説明ばかりですし、なかなか理解しにくい部分もありますよね。

そこで今回は、つみたてNISAとは何かからメリット・デメリットまで、初心者でもわかりやすく解説していきたいと思います。

そもそも「NISA(ニーサ)」って何?

NISA(ニーサ)とは、一言で言うと少額の投資に対して得られた利益が非課税になる制度のことです。

通常、投資を行って利益を得た場合、それらに対して20.315%の税金がかかる仕組みになっています。

しかしNISAを利用して投資すれば、得られた利益がまるまる自分の手元に入ってくるのです。

ふみ
すごくお得そうに聞こえるけど…、何か裏があったりするんじゃないの?

最初に申し上げた通り、NISAは「少額の投資」を対象とした制度。

そのため1年あたりの投資額は120万円まで、非課税になる期間も最長5年と上限が定められています

また、制度自体も金融庁で発足されたものなので、投資をしたことがない方でも安心して利用することができるものとなっています。

積立NISA(ニーサ)とは?

では、先ほどの内容もふまえて「つみたてNISA(ニーサ)」についても見ていきましょう。

つみたてNISAとは、投資初心者でも安心して利用できるように金融庁が始めた積立投資制度のこと。

こちらも投資で得られた利益が非課税になる制度なのですが、通常のNISAと比べてより長期的な積立・分散投資に適した投資商品(株など)が対象となっています

ふみ
ううん、よくわからないな…。そもそも「積立・分散投資」ってどういうこと?

積立投資とは、価格が変動する商品を、毎月決められた額の分だけ購入する投資方法です。

つまり「株価が低い時は買う量を多く」「株価が高い時は買う量を少なく」といったような具合で投資していくことになります。

この手法は「ドル・コスト平均法」とも呼ばれており、毎月同じ数だけ商品を買うよりも、商品単価を抑えることができるといった特徴があります

また、分散投資は複数の商品(株など)に投資することで、価格の変動によるリスクを減らす投資方法のことを言います。

これにより、「ある商品の価値が下がっても、それ以外の商品で挽回」といった対策がとれるため、損失を抑え安定したリターンを狙うことができるのです。

つみたてNISAは、これらを長期的に行うことに対して支援する制度となっています。

そのため、非課税期間が最長20年と、一般のNISAと比べ投資期間も長めに設定されているのです(1年あたりの投資額は40万円まで)。

積立NISAのメリット・デメリット

ふみ
つみたてNISAが何なのかは、なんとなくわかった気がする!でも、デメリットとかはないのかな?

ここから先は、つみたてNISAを運用するうえでのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

つみたてNISAのメリット

  • 初心者でも低コストで、少額から運用ができる
  • 「投資商品を買うタイミング」に困らない

なんといっても、一番のメリットは投資初心者にやさしい制度になっていることですよね。

つみたてNISAでは、金融庁が「長期的な積立・分散投資に適している」と判断した商品しか利用できないようになっています。

そのうえ毎月少額の投資でも利用可能なため、生活に支障が出ない範囲で始められるのも嬉しいポイント。

また、つみたてNISAは「積立投資」を採用しており、価格の変動に関わらず毎月決められた価格分だけ商品を買うことになっています。

なのでタイミングを逃したり、間違って多く買ってしまったり…といった心配がいらず、気楽に投資ができる仕組みになっているのです。

つみたてNISAのデメリット

  • 年内に投資しなかった額分を、翌年に持ち越すことはできない
  • 損失が出た場合の対応がない

つみたてNISAにもいくつかデメリットが存在するのですが、今回は「投資初心者」の視点から紹介していきたいと思います。

まず1つ目に、毎年の投資上限枠(40万円)いっぱいを使わず余っていたとしても、それらを翌年に持ち越すことはできないということ。

たとえば「今年は30万円分投資したから、翌年は40万円+10万円で最大50万円分投資できる」…といった利用方法はできません。

そのため、毎年の投資額はきちんと考えたうえで、生活に無理のない範囲で行うことをおすすめします。

2つ目は、つみたてNISAを利用して損失が出たとしても、それらに対する対応がとれないことです。

通常投資などで損失が出た際、「損益通算」や「繰越控除」といった特例を利用することで、税負担を軽くできる場合があります。

損失通算:1年の間で出た利益と損失を相殺して、支払う税金を少なくできる仕組み
たとえば、「A証券で+10万円・B証券で-5万円」といった具合で利益と損失がでた場合、双方を差し引いた「+5万円分の税金」のみを払えばOKといった形になります。
繰越控除:損失を次に繰り越し、翌年以降の利益分から差し引く仕組み
「損失通算」で対応しきれなかった損失分も、翌年以降に繰り越すことで利益から差し引くことができるようになっています。この繰越しは、3年までの間であれば適用可能です。

しかし、つみたてNISAではこれらの仕組みは使うことができません。

そのため、「つみたてNISAで損失が出たから、他の投資で得た利益と相殺して税を軽く…」といった対応はとれませんのでご注意ください。

「つみたてNISA」を利用して、将来に向けた準備を始めよう

この記事では、つみたてNISAに関する基礎知識やメリット・デメリットについて紹介しました。

「投資」と聞くと、経験のない方にとっては少し不安に感じてしまいますよね。

でもつみたてNISAなら、毎月の投資額と何に投資するかさえ決めてしまえば、あとは放置でOK。

投資できる商品も長期・積立・分散投資」に特化した低リスクなものばかりであり、かつ利益も非課税で受け取れるお得な制度になっています。

少額からでも始めることができるので、投資経験がない方もこれを機にぜひチャレンジしてみてください。

 

公開日:2021年1月4日