新しい生活にあわせてベッドも一新したい…という方は多いですよね。
睡眠の質を高めることで、日々の生活においても様々な恩恵を得ることができます。
せっかくベッドを買い替えるなら、少しお金をかけて自分の好みに合ったものを選んでみませんか?
今回は、コイルマットレスを上手に選ぶためのポイントについて紹介したいと思います。
マットレスとは?
マットレスとは、ベッドフレームの上に乗せて使う寝具のことです。
そのなかでもコイルマットレスは、中にコイル状のばねが入っているものを指します。それらが反発することで、寝ている人の体圧を分散してくれるのです。
敷布団も似たような役割をしているのですが、双方の最大の違いは厚みがあるかどうか。
敷布団は収納や持ち運びを前提として作られているため、マットレスに比べるとコンパクトな作りになっている場合がほとんどです。
コイルマットレスの選び方は?
ずばり、実際に横になってみて寝心地で選ぶのが一番です。
いくら体に合ったものを選んだとしても、寝ていて違和感を感じたり硬さが好みでなかったり…というのは嫌ですよね。
毎日使うものですから、最終的には自分の納得がいくものを選ぶべきです。
とはいえ、やはり硬さによるデメリットや、どういう視点で比較すればいいかは気になるところ。
そこでこの先は、コイルマットレスを選ぶ前に知っておきたいポイントについて紹介していきたいと思います。
寝心地に関わってくるポイント
マットレスを選ぶうえで一番重要になってくるのが硬さ。
コイルマットレスの場合、主にコイルの性質と構造・配列によって寝心地が大きく変わってきます。
コイルの性質
具体的にいうと、コイルの高さや巻き数、線径などです。
たとえば、同じ巻き数で長いばねと短いばねがあった場合、長いばねの方が大きく伸び縮みしますよね?
このように、同じマットレスでも縮みやすいコイルを使っている方が、より体が沈みやすく柔らかいマットレスということになります。
硬い | 柔らかい | |
コイルの高さ | 低い | 高い |
巻き数 | 少ない | 多い |
コイルの線径 | 太い | 細い |
コイルの構造・配列
コイルマットレスは、中の構造によって「ボンネルコイル」と「ポケットコイル」の2つに分かれます。
ボンネルコイルは、並べたコイルをワイヤーで縦横に連結した構造になっています。
そのため体圧がかかっても周囲のコイルに分散されるので沈みにくく、硬めの寝心地になっているのが特徴です。
一方、ポケットコイルは小さな袋にコイルが一つずつ包まれた状態で並べられており、それぞれが独立して体をを支える構造になっています。
さらに、ポケットコイルの場合は配列の仕方によって「交互配列」「並行配列」と種類が分かれます。
どちらもコイルを接触させて並べている点では同じなのですが、より接点の多い「交互配列」の方がしっかりした寝心地になります。
なお、硬さとしてはボンネルコイル > ポケットコイル(交互) > ポケットコイル(並行)の順で沈みにくくなっています。
また、ボンネルコイルはその特性上寝返りによる振動も伝わりやすくなっているため、2人で使うマットレスを検討している方にはやや不向きです。
適切なマットレスの硬さとは?
実は、マットレスは柔らかすぎても体に良くないんです。
どの程度の硬さがいいのかきちんと見極めたうえで、自分の体にフィットするものを選ぶようにしましょう。
硬すぎる場合のデメリット
- 肩やお尻に体圧が集中し、血行が悪くなる
- 腰が浮くため、筋肉に負担がかかり腰痛の原因に
理想的な寝姿勢を保つうえで、ある程度の反発力は必要ですが、強すぎると体が沈まず腰が浮いてしまいます。
また、体圧が分散されず血の流れも悪くなるため、必要以上に寝返りが増え疲労感や不眠の原因にも繋がってしまいます。
柔らかすぎる場合のデメリット
- 首や腰に体圧が集中し、腰痛の原因に
- 寝返りが打てず、同じ個所に負担がかかったままになる
柔らかすぎる場合、体が沈みこんで「くの字」の体勢になってしまうので、こちらも正しい寝姿勢を保てなります。
また反発力が弱いということは、言い換えると寝返りが打ちにくいということです。
トランポリンの上で走るのが難しいように、柔らかい面の上で体勢を変えるのにはエネルギーが必要になりますよね。
そうなると当然疲労もたまりますし、寝返りが打てないことで同じ個所に負担がかかる…といったデメリットも発生してしまうのです。
念入りに試し寝をして、後悔しないマットレス選びを
この記事では、コイルマットレスを選ぶ際に知っておきたいポイントについて紹介しました。
安い買い物ではないですし、長い付き合いになるからこそ後悔しない選択をしたいもの。
大事なのはいろいろな体勢で寝心地を確認し、納得するまでしっかりと吟味することです。
皆さんの満足のいくマットレス選びに、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。