賃貸で部屋探しをしていると、たまに耳にするのが「メゾネット」といったタイプ。
どんな間取りなのか、何が違うのか…初めて聞く方にとっては、様々な疑問がわいてきますよね。
私も、部屋探しをするなかでメゾネットタイプの物件を見学する機会があったのですが、実際に入ってみて初めて良い点・悪い点があるものなのだとわかりました。
そこで今回はメゾネットタイプがどんな家か、また住むうえでのメリット・デメリットについても説明していきたいと思います。
メゾネットとは?
メゾネットとは、部屋の間取りが1階・2階…と、2階層以上に分かれているタイプのこと。
集合住宅ではあるのですが、部屋の内部に階段があるため、手軽に一戸建てのような生活が楽しめます。
主な違いとしては、2階部分の面積の差になります。
ロフトというと、天井部分が低くてはしごで昇降するイメージが強いのではないでしょうか。
実は、こちらは建築基準法で規定されている「居室」の条件を満たしていないので、あくまで「屋根裏部屋」「収納スペース」といった扱いになります。
一方、メゾネットは「居室」としての条件が満たされているため、当然寝室や個人部屋としての活用も可能です。
メゾネットで暮らす際のメリット・デメリット
様々な魅力を兼ねそろえているメゾネットですが、当然メリット・デメリットが存在します。
それぞれどんな点があるのか、順を追って確認していきましょう。
メゾネットタイプのメリット
- 手軽に一戸建てのような生活が送れる
- 上の階に関しては、下への騒音を気にする必要がない
- 窓やバルコニーが多いため、日当たりや通気性はバッチリ
メゾネットの一番の魅力としては、やはり手軽に一戸建て気分が味わえるところ。
1階と2階で生活スペースを分けたり、レイアウトの雰囲気をガラッと変えてみたり…と様々な使い方が考えられますよね。
急な来客があった時には、2階部分に物を追いやって1階部分でお出迎え…といった機転がきかせられるのも嬉しいポイント。
また、2階部分での足音を立てても下の住人の迷惑にはならないため、ちょっとした運動やエクササイズも気にせず楽しむこともできます。
階層がわかれている分、部屋ごとに窓やバルコニーがついてくるので、日当たりや風通しに困らないといったメリットもあります。
降り注ぐ日差しを浴びながら起床して、日中は空いてるスペースで観葉植物を…といったお洒落な生活も、メゾネットでなら難しい話ではありません。
メゾネットタイプのデメリット
- 家具や家電の搬入が大変
- 家事や階段を使った行き来がやや面倒
- 場所によっては、Wi-Fiが届かない場合も
逆にメゾネットタイプのデメリットとしては、搬入できる家具や家電が制限される可能性がある部分になります。
例えば「2階部分にクイーンベッドを置きたい!」となったとしても、階段や廊下部分の幅が狭ければ当然搬入はできません。
業者に頼めば外から吊り下げて運んでもらえるかもしれませんが、その場合別途料金が発生してしまうことも。
せっかく広い部屋があるのに、置きたい家具や家電が置けないのは悩ましいところですよね。
また、間取りによっては「寝室は2階」「洗面所とトイレは1階」「リビングは2階」…といったように、生活動線と部屋の割振りが結びつけられない可能性もあります。
用があるたびに階段を上り下りしたり、掃除をする際も掃除機を持って移動…というのは面倒に感じる方もいらっしゃると思います。
階層がわかれている分、場所によっては無線Wi-Fiが届きにくいといったデメリットもあるため、PCを使った作業が多い方は特に注意が必要です。
部屋の割り振りを行う際は、Wi-Fiを使うシーンや生活環境もきちんと検討したうえで決めることをオススメします。
メゾネットが向いている人は?
メゾネットが向いている方の特徴としては、以下の通りです。
- 2人の間で生活リズムや時間帯が異なる場合
- 賃貸でも、運動やエクササイズはしっかり行いたい!という場合
1階・2階とで生活空間の住み分けができるというのも、メゾネットの良いところでしたよね。
そのため、お互いの活動時間帯が違っていたとしても、生活音で睡眠が邪魔される…といった問題は最小限に抑えることができます。
2階部分を運動スペースにすれば階下の住人に迷惑をかける心配もないため、室内で体を動かしたい方にもオススメです。
事前に相談したうえで、生活スタイルに合った部屋探しを
この記事では、メゾネットの特徴やメリット・デメリットについて紹介しました。
メゾネットタイプの賃貸が向いているかどうかは、お互いの生活スタイルによって変わってきます。
部屋探しをする際は、事前にきちんとすり合わせを行ったうえで、2人の意向に沿った部屋を選んでいくようにしましょう。