賃貸のおとり物件とは?実際に騙されてみてわかった、怪しい物件の見分け方を紹介

部屋探しを始める際、まずはSUUMOやホームズといった賃貸サイトを活用する方が多いと思います。

そのなかでも、やけに好条件で家賃の安い物件を見つけたりすることってありませんか?

実はそれ、不動産屋が掲載している「おとり物件」かもしれません。

ふみ
おとり物件って何?賃貸サイトに載ってるのって、全部借りれる部屋なんじゃないの…?

賃貸サイトの中には、掲載していても実際には借りることができない、文字通り「おとり」の情報が載せられている場合があります。

部屋探しをするうえでは、これらの情報もきちんと理解したうえでしっかりと見極めていくことが大切。

そこで今回は実際に騙されてみてわかった、おとり物件の手口や見極め方を紹介したいと思います。

そもそも、おとり物件とは?

おとり物件とは、実際に借りることができないにもかかわらず、「空室」として紹介されている物件のことです。

大半の場合、他の物件よりも立地や条件が良く、かつ家賃・初期費用も安い…といった特徴を持っています。

おとり物件を掲載する目的としては、大きく分けて2つです。

  • おとり物件で顧客をおびき寄せ、来店者数を増やすこと
  • 不動産屋が売りたい本命の物件を紹介し、契約に結びつけること

たとえば、賃貸サイトを見ていて「この部屋良さそう!」と思うような物件を見つけたとしますよね。

その場合、物件を掲載している不動産屋とコンタクトを取り、内見の予約をお願いする流れになります。

ただし、おとり物件の場合は当然契約できないので、いざ来店すると「つい先ほど契約が入ってしまって…」といったようにごまかされてしまうわけです。

その代わり、不動産屋が紹介したい別の物件を提示することで、契約に結びつけようとするのがおとり物件の実態です。

ふみ
でも、実際に入居できない部屋を賃貸サイトに載せるのって、ダメなことなんじゃないの?

もちろん、実際には入居できない物件を「空室」として掲載するのは悪質な行為ですし、法律でも固く禁止されています。

それでもおとり物件が無くならないのは、一見しておとり物件かどうかの判断が難しいからです

実際おとり物件でなくとも、内見の直前に別の不動産経由で契約されてしまう…などといったケースはあります。

物件の空室状況をリアルタイムで確認するには、管理会社やオーナーに連絡を取るしか方法がないため、一つ一つおとり物件を立証していくことは非常に困難なのです。

実際に騙されてみてわかった!おとり物件の見分け方

一見して判断するのが難しいおとり物件ですが、実は私も部屋探しをする際に騙された経験があります

ふみ
今にして思えば、「何であの時気づかなかったんだろう」って思います…。

探していた当時は10月(賃貸・引っ越しの繁忙期)だったこともあり、他の人に良い部屋を取られまいと焦っていたためなかなか気づくことができませんでした。

ただ、振り返ってみるといくつか思い当たる点があるので、この先ではおとり物件の見分け方について紹介したいと思います。

同条件の物件と比べて、家賃や敷金・礼金が安すぎる

私が騙された時の条件は、築年数が5年以内で駅近にもかかわらず、家賃が相場よりも2万円ほど安くなっているといったものでした。

敷金・礼金も相場以下、各部屋にエアコンも完備と明らかに怪しい物件だったのですが、当時は見つけたことに浮かれすぎて冷静な判断ができず…。

ふみ
後からおとり物件の存在を知って、「騙された!」と気付きました。

好条件な物件を見つけた際は、まずは落ち着いて似たような条件の相場を確認するようにしましょう

家賃や敷金・礼金が明らかに低い場合は、おとり物件の可能性が高いかもしれません。

同条件の部屋を探す際は、以下の点を意識して探すようにするのがオススメです。

  • 築年数
  • 最寄駅から徒歩分数
  • 部屋の階数
  • 室内・建物設備

室内写真と間取りが合っていない

賃貸サイトを見ていると、掲載されている間取りと室内写真が一致しない場合があります。

ふみ
私が見つけたものだと、間取りと写真でキッチンの位置が合わない掲載情報などがありました!

アパートやマンションでは、部屋ごとに間取りが反転していたり設備の位置が異なる場合があるため、写真とは若干ずれが生じることもあります。

ただし、それを差し引いてもおかしい場合であれば、

  • 何らかの理由により、他から適当な写真を引っ張ってきている
  • 物件自体は存在するが、現在入居者がいるため撮影できない

おもに上記のような可能性が考えられます。

どのような理由にしても、信頼性に欠ける情報を掲載していることになるので、不動産屋にコンタクトをとる際は少し警戒しておいた方がいいかもしれません。

取り扱い店舗が少ない

賃貸サイトの物件ページでは、その部屋を取り扱っている不動産屋の情報も載せています。

空室情報が出ている部屋に対して、取り扱っている店舗が1社しかない場合は、おとり物件が紛れている可能性も

ふみ
SUUMOの場合は、物件ページの下の方で取り扱われている店舗が確認できますよ!

ただし、実際に1社だけが専属して部屋を取り扱っている場合もあるので、必ずしもおとり物件に繋がるとは限りません。

あくまで、判断するうえでの1つの参考として留めておいてくださいね。

物件情報をきちんと見極めて、効率よく部屋探しを

この記事では実際に騙されてみてわかった、おとり物件の手口や見分け方について紹介しました。

せっかく良い部屋を見つけても「おとり物件」では意味がないですし、不動産屋に対する信頼度も下がってしまいますよね。

限られた時間で効率よく部屋探しをするには、怪しい物件かどうか見極める術を持っておくことも大切です

これから部屋探しを考えている方にとって、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

公開日:2021年1月10日